新年度であり、エイプリルフールでもあり、様々な始まりでもある4月1日。
誇酒プロジェクト泡盛も製品化へ向けて一歩ずつ歩みだしております。
今回は泡盛の名前に込めた2つの想いをお話しさせてください。
千代泉酒造所の代表銘柄は[千代泉-ちよいずみ]
激動の戦後に生まれた泡盛、
悲惨な戦争が二度と起こらないよう
千代に枯れることなき泉のように、平和を願い名付けられた銘柄です。
残念ですが、地域に愛されたこの名前は商標を受け継ぐことができず新しい名前を付けて皆様に届けております。
今現在皆様にお届けしている泡盛は、
[31/32 Chiyoizumi disttlery 1948-2018-] で
#サンイチサンニ と私たち呼んでおります。
この数字は私が廃墟となった酒造所で見た二つの数字が由来となっております。
一つは、この原酒が入っていた古酒タンクのナンバリングが31号タンク、32号タンクの2つだったこと。
蔵には大小8つほどのタンクに泡盛が残っておりましたが、品質が劣化していたり、あまりにも少量だけだったりと、救えなかった泡盛も存在します。
その中で1万Lほど入る貯蔵用のタンク2基に容量一杯に高度数帯の原酒が保管されており、この酒質であれば今後も熟成を重ねながら皆様に美味しく泡盛を味わっていただけると確信してプロジェクトを進めることになりました。
2つの泡盛は驚くことに個性が全く違います。
2008年前後、2000年初期の沖縄ブームに乗り泡盛の出荷量も増え、酒造所にゆとりがあったころ。
代表の渡口さんはこれから古酒を育てなければと決意し、設備投資を行い2基の古酒用タンクを取得し泡盛を熟成し始めました。
2013年に渡口さんは、倒れてしまいますが残された泡盛はゆっくりと成長を重ねていたのです。
資材の調達や在庫管理を考えると、まずは31号タンクの泡盛を皆さまに届けながらプロジェクトを周知してもらい、その後、見通しが立ったら32号タンクの泡盛を製品化して行こうと進めておりました。
時間はかかりましたが、やっとで皆様に32号タンクの泡盛を届けられることをうれしく思います。
今回の名前は
[32 Chiyoizumi disttlery 1948-2018-]となります。
発売まではもう少しお時間をいただきますが、この泡盛からいただいた多くの物語を引き続き届けさせていただきますので、お手元に届くまでお楽しみください。
誇酒プロジェクト代表
泡盛倉庫
比嘉康二
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※次回は、もう一つの名前の由来をお届けします。